ペルー中央鉄道に

ペルー中央鉄道に乗車するには、酸素ボンベが必要なほ
ど標高が高く、実際に酸欠になってしまう膠原病に悩ま
される乗客も少なくないと言われています。ペルーは、
一八二一年にスペインから独立しています。一九六八年
の軍事クーデターによって、十余年にわたり軍部による
圧政が続きました。 1980年代には民政に復帰した
ものの、対外債務が膨張して汚職が蔓延したことから、
経済は破錠してしまいます。 1,980年代後半から
対外債務支払いを制限したため、国際金融界でも孤立す
るようになってしまいました。一九九〇年に登場した日
系人アルベルト・フジモリ氏が政権を握り、経済安定を
重視した経済政策を推進しました。フジモリ氏の強権的
ともいえるリーダーシップによって、驚異的なインフレ
を抑え込み、テロ組織の撲滅も推進しました。その後、
フジモリ大統領は野党議員買収事件によって、二〇〇〇
年十一月、日本において辞意を表明しました。そして、
日本にとどまったのです。